2020年度から従来の「大学入試センター試験」に変わる「大学入試共通テスト」で、新規導入予定されていた「英語民間試験」と「国語・数学の記述式試験」が延期されました。
延期になった理由を、萩生 田光一 文部科学省大臣は「経済的状況や居住している地域にかかわらず、等しく安心して受けられるようにするためには、更なる時間が必要」と明確に説明しました。
そもそも民間で試験を実施できる企業組織団体がごく少数しかない、「英語民間試験」は都市部と地方で受験できる場所に格差があり、反対の声が相次いでいました。
また、「国語・数学の記述式試験」は、採点者の判断基準に採否が左右されてしまう事から、公正を欠くとして問題視されていました。
これら問題を抱えた新入試制度に対し、文部科学省は重大に捉えて延期したのだと考えられます。
2021年以降の大学受験も、一悶着ありそうな予感ですね。